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RBf institute.

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海北友松展in京博の感想やら見所

海北友松とは

海北友松とは、桃山時代の画壇を代表する巨匠です。つまりは、狩野永徳長谷川等伯と同時代の画家です。

その精緻な筆遣いから、気迫あふれる雲龍図や幽玄たる月下渓流図屏風を書き上げました。

長谷川等伯好きのわたしにとってはまさに夢のような展覧会。なかなか時間がとれずいけませんでしたがGWが始まった5月3日(水)にいってまいりました。

 

いざ京博へ

阪急河原町四条からバスに乗ること十数分。GWということもあり、観光客でごった返していましたが、大体の人は清水寺で降りてくれたので大変快適でした。最寄りのバス停は「東山七条」です

さて京博について最初に目に入ったのはツツジです。あふれんばかりのツツジに出迎えられます。

京博のつつじが今最高にきれいだという話は聞いておりましたが、まさかここまでとは思いませんでした。

本当に咲き乱れる、あふれんばかりに咲いているといった感じですね。

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絶対見て欲しい絵画3点

さてこの展覧会で是非力を入れてみていただきたい絵画は以下の3点です

  1. 花鳥図襖(狩野永徳筆)
  2. 雲龍図(海北友松筆)
  3. 月下渓流図屏風(同上)

以下つたないながらも、3点を解説していきます

 

花鳥図襖

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まず一点目は狩野永徳筆の「花鳥図襖」。海北友松が門をたたいたのは狩野派だったわけですが、狩野元信に師事したのか、その孫の永徳に師事したのかは文献によって記述が異なるそうな。

まあ何はともあれ狩野永徳筆の国宝。巨木に目がいきがちですが、今回の展覧会で注目すべきは岩の描写だと思います。

展覧会の配置の関係上よくわかるのは、海北友松が山水図屏風で描いた岩の描写は直線を鋭く使い、ごつごつした鋭利な緊張感のある岩肌になっています。

対してグラデーションで岩肌を表現し胎動的で岩が絵の中で主張せずタンチョウと松を際立たせているところが、素晴しいと感じました!

このグラデーションで岩肌を表現するのは、後に海北友松の晩年最高傑作「月下渓流図屏風」に使われています。

雲龍

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今回の展覧会の目玉ともなっていました雲龍図です。

雲龍図はその種類が多岐にわたるので、妙心寺雲龍図とか天竜寺雲龍図とかの種類がありますが、海北友松の作品は建仁寺雲龍です。

その生き生きとした描写に圧倒されること間違いなしです。それ以外に説明する必要があるのかと思えるぐらいに迫力があります。

細かい描写の話をすれば、体の方には境界線を用いず。、角や顔には太い境界線を用いています。これによって顔に迫力を出す、いわば"堅い"感じを出しているとみえます。

この襖以外にも様々な雲龍図がありますので、その違いを見ても面白いこと間違いなしです。

月下渓流図屏風

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さて最後は、海北友松の晩年最高傑作ともうたわれる「月下渓流図屏風」です。六曲一双の屏風で上にある屏風が左隻、下にある屏風が右隻です。

左隻を見てみますと、左上には丸いおぼろ月が上がっています。おぼろ月に照らされた梅や椿、右隻にはツクシが顔をのぞかせています。梅はそのつつましやかな花をつけ、椿はその華やかな花弁を今咲かせんとし、その緑緑とした葉はこの白黒の世界の数少ない彩りです。

雪解け水が小川に流れ込み、小川は勢いを増し霞がかかる松の木林に続いていく。

 

とまあ言葉で表せばこのようで、目で見れば1時間ぐらい言語能力を失うので感想がなかなか伝えづらいというのが本音です。

土筆や雪解け水、梅などの描写から鑑みるにこれは早春朝霧が立ちこめる早朝と言ったところでしょうか。なるほどたしかに、枕草子の言うように「春はあけぼの」なのかもしれませんね。

まとめ

今回あげた3点はどれも素晴しく、私が一番気に入った絵画な訳ですが、ほかにも今回全くあげなかった金碧画や素晴しい絵画の数々が展覧会にはあります。

ざっと思いついたところだけでも、山水図屏風・竹林七賢図・楼閣山水図・花卉図屏風・・・etc. 本当に素晴しい展覧会でした。

次に京博に来るのはおそらくこれですね。楽しみに待っておきましょう

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