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長楽寺訪問記

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前回のエントリーと併せて、長楽寺の方にも行って参りました。特に花とか関係ないので分けてエントリー。

長楽寺とは?

時雨をいとうから傘のぬれて紅葉の長楽寺 

 とはよく言ったもので、紅葉が恐ろしいほど美しいお寺です。しかし今の季節は紅葉とはほど遠い季節。だからといってこの季節にいかないのはもったいない。だからこそ趣深いところもあるのです。

成り立ちとしては平家物語にゆかりがあったり面白いところがあるのですが割愛します。こちらをご参照ください。

長楽寺 (京都市) - Wikipedia

いざ長楽寺へ

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かなり奥まった場所にあるこの長楽寺は円山公園から出てすぐ、祇園から10分も歩けば到着します。

円山公園には花見目的かすごい量の観光客が・・・もちろん八坂神社にも。

これは人が多いだろうと覚悟しながら、拝観料650円(宝物庫の展覧会をやっているので通常より高い)を払ってお参りします。

人気のない幽玄な雰囲気

全く人がいませんでした。円山公園の喧騒から逃れ、静寂で自分の足音が高く響く空間を進んでいきます。

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この木漏れ日さす瞬間に、この階段に巡り会えて、さらにこの階段を上ることができたこと(大抵こういうのは進入禁止になってたりする)、この喜びをどう表現してみせようか。

さてこの階段の脇、写真の左の方にあるのが長楽寺庭園です。

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久々の畳に気分が高揚します。そして以前の写真もこの写真も、人一人映り込んでいないことからわかるように、貸し切り状態です。そして右奥の光っている庭園にお邪魔します。

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これが今回の目的地「長楽寺庭園」です。秋になれば葉が赤く染まり、彩りたる庭園となります。繰り返しになりますが、まさに幽玄です。いろどりが失われているところにとても惹かれます。

そして何より人が全くいない貸し切り状態で、畳に座ってしかも座布団もあって、抹茶も飲める。これ以上ないコンディションです。

2分33秒ごと(独自調査による)にししおどしがカツンッと響き渡る様は写真だけでは伝わらないでしょう。それが静的なこの庭園に時間という概念を吹き込みます。

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平安の滝

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こちらの滝は平清盛の娘が修行に使ったとかなんとか。石垣の中には弁大天像など8人の仏様がいらっしゃるらしい。非常にありがたい滝。

八功徳水という名水とのことで、

  • 甘く
  • 冷たく
  • やわらかく(軟水)
  • 軽く
  • 清らかで
  • ~~(かすれて判読不可)
  • 不損喉(喉を痛めず)
  • 飲己不復腹(おなかを痛めることもない?

とのこと。これは飲むしかない。飲んだ感じは冷たく、飲んだ後ほんのりとした甘みがあります。軽いか清らかかどうかはさておき軟水であることはわかります。その他に関しては、一日たった現在特に異常がないのでその通りですね。

京都が一望できる高台

京都が一望できるらしいとのことで、そちらにも行ってみます。受付のお坊さんが「山道だからオプション的な感じで」というのを聞きましたが、さすがにそんなに体力が衰えているわけではない。

と思っている時期が私にもありました。第一、図書館の階段ですら億劫になっているのに体力が衰えていない訳がありませんでした。上っていくとこんな石橋が、

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ここまできたらもうすぐそこです。

そして到着

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なるほどなかなか見晴らしがいい。いいのですが、やはり庭園と比べると感動は薄れますね…ここら辺は好みの問題です。どっちが好きかは人によるでしょう。

 

まあそんなこんなで一度はおいでよ長楽寺、紅葉のときは大混雑が予想されますので、のんびりしたい方、幽玄な雰囲気を味わいたい方是非長楽寺へ。

長楽寺は宿坊(お寺の宿泊)も承っているようです。そちらも併せてご確認くださいませ!